フェアトレードタウンとは

 

街ぐるみでフェアトレードを応援する地域のこと。
タウン認定を取得することが最終目的ではな く、タウンになることで新たな町づくり・人づくり・未来づくりのスタートと考えます。
「環境負荷の軽減」「労働環境の改善」「貧困改善」「伝統技術への配慮」を掲げる国 内外のフェアトレードを通し、自然と共に生きる暮らしや幸せを、たくさんの人に伝え、正しい商品を選んでもらいたいと願う活動です。 作る人、売る人、買う人、みんなが幸せ になれるように、地域と世界がつながり、おもいやり貿易で優しい国際都市なごやを目指します。

 

現在、私たちの住むこの世界で起こる、地球規模の問題の多くは、大量消費、生産により発展した現代社会によるものです。さらにその背景には、劣悪な労働、貧困の下で働く多くの人たちがいます。

 

「3秒に1人が貧困のために命を落としている」

 

「5人に1人が1日1ドル未満の所得で生活している」人、物、情報が国を超え、自由に行き交うグローバル社会。厳しい現実に直面している人々の作る製品が、当然のように店頭に並んでいます。

 

 

ここ日本に住む私たちの普段の「買い物」は、様々な問題を抱える世界の人々と無関係ではないのです。今、世界各国では、これまでの発展のあり方を見直し、「持続可能な社会」への取り組みを始めています。世界では2100以上もの市町村がフェアトレードタウンとして承認されていますが、日本では、2011年にアジア発のフェアトレードタウンに熊本市が認定されました。労働環境を改善し、貧困を削減し、環境への負荷を軽減し、伝統技術を継承する、フェアトレード。それらのフェアに取引された産品を買うことは、持続可能な地球の発展を助けることにつながります。

 

買う人・売る人・作る人、みんなが幸せになれる社会の仕組みを考え、行動していきたいと思っています。

 

そして、ついに名古屋も、2015年9月19日の環境デー名古屋の会場にて正式に、フェアトレードタウンに認定されました!
これで活動が終わるのでは無く、これからがスタートと言う想いを胸に、これからもフェアトレードを多くの方々に伝え続けていきたいと思います。

 

 

弱者への不平等をなくし、困っている人々の心に寄り添い、持続的な支援で世界の仲間たちのことを思い、世界中のみんなが笑顔でつながるフェアトレードの思いを名古屋・愛知・中部から発信したいと思います。

 

助け合い、信じ合い、感じ合い、わかちあう優しく思いやりあふれる地球の未来へ向けて!

 

 

フェアトレードタウンとなるには

 

  • 基準1・フェアトレードタウン運動が持続的に発展し、支持層が広がるよう、圏内の市民・行政 ・教育・企業・NPO/NGOなど 各分野の人たちの参加 による推進議会が設立されている
  • 基準2・地域社会の中でフェアトレードへの関心と理解が高まるよう、さまざまなイベントや キャンペーン を繰り広げ、フェアトレード運動が新聞・テレビ・ラジオに取り上げられ、 地域の理解と協力を得ている
  • 基準3・地元の 企業や団体(学校や市民組織)がフェアトレードに賛同し、組織の中で
    フェアトレード産品を積極的に利用するとともに、組織内外へのフェアトレードの普及に努めてい る。学校での授業や学園祭などでフェアトレードを学ぶ機会をつくり推進している
  • 基準4・地場の生産者や店舗、産業の活性化を含め、地域の経済や社会の活力が増し、絆が強まるよう、地産地消やまちづくり、地域活動、障がい者支援などのコミュニティ活動と連携している
  • 基準5・多様なフェアトレード産品が地元の小売店や飲食店で提供されている。
  • 名古屋の場合は、 人口230万人に対して、フェアトレード産品(2品目以上)を扱う店が 230店舗 となる
  • 基準6・市議会がフェアトレードを支持する旨の決議を行うとともに、市長がフェアトレードを支持 することを公表し、普及を図っている

 

以上の6つの基準を達成できたら、日本におけるフェアトレードタウンの認証団体(社)フェアトレード・フォーラム・ジャパン(FTFJ本部東京)に申請手続きをとることができます。